今更ながらだけど、ある休日の午後の話。
別件のついでに猫の性質を会社の猫好きな女性社員にLINEで尋ねてみた。体をこすり付けるのは色々あるけど、基本的に挨拶とか甘えてるのだそうだ。
可愛いじゃねーか猫。ちと会いに行ってみようかな。いつになく感情的になってしまった僕を嘲笑うかのように、テロ的にその女性社員から、いつのか分からないランチの写真がLINEで送られてきた。破壊的に美味そうだった。僕はその時チップスターを食べていた。屈辱的だったので全身全霊で屁をしといた。ブーブー(ブーイングの意)
猫に会いに行こうかな。ただ、未だ日中に会ったことはない。というか日中に歩くことが少ないことに気がついた。なら会える可能性もあるかもな。それにスーパーに食材を買いに行かないといけないし。という計画的言い訳を誰に言うわけでもなく声に出し出かける準備をした。
財布とエコバックと。エコバックがコロナウイルスの感染的にダメとかアメリカでどうのをやっていたのを思い出した。気にしねーし。経済的じゃないか。それにここは日本だ。そうだよね我らがアベちゃん。政治的に問題になる前に謝ろうと思う。ごめんなアベ←
買い物ができて生活的には助かるし、歩いて行くということで健康的だし、猫に会えたら精神的にも良さそうだし。良いことづくしだ。そう思えば思う程正当化できた。これは必要なことなのだと。
マスクとキャップと。風も強いし寝癖がひどいのでツバを後ろにしてかぶる。わんぱく少年みたいでちょっと、いや結構恥ずかしい。間違えた。わんぱく美少年みたいだった。お願いだから殺戮的な呪いの念を送るのはやめて頂きたい。
『そうだ挨拶、しよう。』どう考えても京都に行くより簡単なことだ。この間は不意をつかれてしまったからな。紳士的に行こう。
洗濯機を回す。洗濯が終わるまでには帰って来れるはずだ。我ながら何て合理的なんだ。
玄関を出る。分かっていたが風が強い。歩き出すとすぐさまおじいさんに遭遇した。重そうなカバンを背負っている。マスク着用なので余計に体力的に苦しそうに感じた。が、目は野性的にギラついていた。こえーし。
おじいさんは僕の右前方からのそのそ近寄ってくる。互いに認識していることは間違いない。ここは紳士的に。
「こんにちわ」
「クゥ・・・・・・・・」
おじいさんは恐らく返答しようとしたはずだ。だが、重い荷物とマスクで爆発的な疲労に見舞われているため、声を出したくても出せない。たぶんそんな感じなわけだ。
そのままおじいさんは立ち止まり、両手をそれぞれの膝の上におき、甲子園球児のように「バッチコーイ」と言わんばかりに肩を揺らし呼吸を整えていた。死にかけだと思った。僕は心配で近寄ってはみたがどうしていいのか、横で立ち尽くしていた。
「兄貴すいやせん。自分やっちまったみたいで。」そんなセリフをアテレコされそうな光景だったはずだ。当然、僕が兄貴役だ。
僕が紳士的にと思って挨拶した結果、そのおじいさんにとっては正に紳士敵だったわけで。健康敵にすらなってしまったわけだ。もうおじいさんの中では、確実に挨拶敵なわけだ。挨拶的とは言わないからこれは無効だ。
とにかく
よかれと思ってやった行為でヒト1人殺してしまうところだった。時に挨拶は殺人的になってしまうのかもしれない。
何だか悲観的な考えになってしまったので帰ることにした。
的・・・20回
敵・・・2回
重複‥2回
無効的‥1回
無効敵‥1回
計22回
頑張ったほうだな。僕素敵←
計2223回
皆さんもやってみない?『〇〇てき』何回チャレンジ
やっても何もないけどね
ですね。