大人になった今、あの日の宝物は褪せてないですか?
汗てはいるけどね・・・
もう夏という8月が去っていく。何かを期待していたわけでもないけど。それこそ何かをしたわけでもないけど。だからこそなのかもだけど。
夏の思い出になるのかアレだけど、ここ数日に起きたことをまとめようと思う。
いやそこは
自粛という単語を覚えてから一段とスーパーに行く機会が増えた。陳列の位置まで覚えている始末だ。
そんなスーパーの常連正にスーパー常連の僕の耳に、クソうるさいと表現できてしまうクソガキガキんちょの声がノック無しで耳に入って来た。密です!
「じゃいいですぅ~」
クレジットカードが使えない時の某CMのセリフだ。母親に買ってと願ってダメ出しされたことへの返答として使用している。クソバカでかい声で。
1回目は流石にクスっとレベルかもしれない。だが、クソガキガキんちょお得意の無限ループ行為で正直飽きてしまうわけだ。母親にいたっては恐らく家でもこの調子のはずだ。もう寝起きのラクダ並みに不機嫌に口をモゴモゴしている。ちなみに寝起きのラクダを見たことはない(でしょうね
「ほら早くしなさい。帰るよ」
「コレ買って~」
「だからダメなの」
「じゃいいですぅ~」
さすがに周りのお客たちは聞き飽きているのか、クソガキガキんちょが存在していないかのように完全無視をキメこんでいる。
そんなことなど気にできるほど大人じゃないこのクソガキガキんちょは、下等生物のようにまた繰り返すわけです。
「は~や~く。置いてくよ」
「じゃあコレ買って~」
「置・い・て・く・よ」
「帰るぅ~」
(えぇええええ~‼)
そこはいいですぅ~だろ!
シンクロ
夜のコンビニ。
買い物を終え車に乗ろうと思った時、とあるカップルが歩いてきた。
「あっ月!おしいなもう少しだな満月」
「いや全然でしょ。半分ちょいだし」
「あ?いやいやもうちょいだろうよ」
「違うよ~ほぼ半分だよ」
その日の月の大きさというか形についてカップルで言い合っていた。わりとデカい声で、しかも僕の停めている車の方に向かって来たのでよく聞こえていた。
男性は満月まではもうすくだと言い、女性は満月などまだまだ先でまだ半分くらいだと主張している。
僕としてはどうでもいいわけだが、聞こえてくるのでしょうがない。車に乗り込んだが、窓を開け聞き耳をたてていた。
「いや結構言ってるって8分の6だよ」
「違うよ10分の6だよ」
「えっ?9分の7だって」
「いや絶対10分の6だって」
「そうかな~7分5はいってるでしょ」
「つか10で言えや!」
(つか10で言えや!)
気が合いますのね
VOICE
暑いが湯船に入ることにしている。入浴剤をクール系にすればそれはそれで気持ちがいいからだ。
僕は所謂風呂に入る時にリビングの電気を消している。理由は無駄だからの1点張りだ。誰とも競ってはないけども。
その日も電気を消し、入浴していた。一応言っとくが浴室の電気は点けている。
大事なとこを大事に洗って拭いてリビングに戻ろうとしたその時だった・・・
「※◆△@◎%#・・・」
誰かいる!?
リビングから声が聞こえた。しかも女性。間違いなく女性だ。確実に暗闇のリビングからうっすら声が聞こえている。マジ怖ぇ~
女性とはいえ、誰か分からない相手は怖い。しかもこっちは生まれたままの姿だ。まぁ~生まれた時よりは色々と大きくそして毛をまとっているわけだけども。
一体どうしたら良いのか。勢いよく裸体でどや顔で出て行ってキャーとか叫ばれたら、まるで僕が襲ったみたいにならないだろうか。いやまてここは僕の家だぞ。いやでもアレか、無理やりとか言われたら元も子もないないわけだ。
つか、コイツ一体どこから入って来たんだ?一応、階層あるぞ上ってきたのか?そう言えば2Fのベランダによじ登られたってストーカー被害者言ってたの聞いたことあるな。にしても・・・
裸で無駄に爪先立ちして音を殺している僕を嘲笑うかのように、今度は何やらガサゴソと何かの音も聞こえてきていた。
何かをしている?しかも話?誰かと?
まさか僕の家をレポート!?仲間がいるのか他にも?いやいやいやどういうことコレ!
意を決して僕はドアを開けた。正確には右手でドアノブを回し右肩で押しながらドアを開けたわけだ。そう左手は当然僕のマツタケを守っていたわけだ。誰だ今お前のはえのきだろ!とか言ったのは!
そんな話はどうでも良くて
とにかくドアを開けた。声は止まらない。すぐさま電気を点ける。うっかり左手でスイッチを押してしまったから青春ドラマのラッキーエロのようにバスタオルが下に落ちた。パオ~←
ん!?
姿はない。死角となった部屋を見る。いない。クローゼットを見る。いない。トイレを見る。クサイいない。
声はソファーの下から??
いやいやいやいや。床すれすれを覗いて目が合うとか無理無理。いやいやいや無理無理。とか思ってたら知ってるような声だな・・・え?
スマホからRadiotalk流れてた・・・・ソファーの下から話しま~す←
暗闇の声はなかなかやぞ。
ジジジ・・・
玄関開けたら真下にセミ。
右足の裏で滅←
ジジジ・・・ジ・エンド
あの8月からこの8月に
あの8月と言えば、夏休みで実家に帰省していた高校2年の時を思い出す。
母方の祖母が病院に居た。本家から移動してまでも近くに居たいと思ったのか、近くにしたかったのか、母の兄弟で話し合った結果だった。と思う。
そんな思いなど知らない僕は嫌々1度だけお見舞いに行った。
「あらこんな大きなお孫さん居るの?凄いじゃないですか~」
看護士の笑顔とは対照的に祖母は泣いていた。泣きながら知らない名を呼んでいた。僕を見ながら。
もう長くない。そう聞かされていた。だから会いなさい。そういう理由。
知っている祖母ではない姿があった。小さいな~が正直な感想。簡単に折りたためそうなか細い体が印象的だった。
もう見たくないなあの姿。そう僕は思った。
数日後の午前中。病院から電話。
「あんたも行くかい?」
「やめとく」
「そっか。じゃあ行ってくるね」
僕は家に残ることにした。何を考えたのか考えてたのか覚えていない。いないが、行っちゃいけないそんな気がした。していた。何故か。
テレビに映る何かの番組の音だけが響いていたはずだが、僕の中では出かけ際の母親のセリフだけが響いていた。
「もしかするかもだから。あなたも覚悟しなさいよ」
覚悟って何をどうすればいいのか。ただでさえ全てのモノに反抗していた当時の僕には理解できなかったと思う。いや、理解したくなかったのかもしれない。カッコ悪いからとかいうクソみたいな理由で。
テレビに映るキャスターに何故かむかついたのでリモコンでチャンネルを変えようとボタンを押した時だった・・・
ブチッ・・・バン
(え?)
テレビが消え、部屋の照明まで消えた。ブレーカーが落ちた?ブレーカーボックスまで行くが落ちていない。え?
ププププププププ
(!?)
「もしもし」
「あ~今おばあちゃん亡くなったから。少しやることあるから・・・」
電話を切ったと同時にテレビと照明が点いた。不思議と驚かなかった。そういうことだと勝手に理解した。
母にそのことを告げると、「来たのかな?」と普通に受け入れていた。今思えば不思議だけど、そういうモンだと思う。
そんなことがあったにも関わらず、僕は墓参りに1度しか行ったことがない。やれ大会だ、仕事だと理由を付けて。親戚一同は呆れていたと思う。いや今もかな。
とある占い師?に言われたことがある。凄い守護霊が憑いてると。咄嗟に「婆ちゃん?」と聞き返すと「わかるんだ」と言われた。
墓参りも行かない孫を守ってるらしい。本当なら相当守られてる気がする。ここ一番で凌げているのは間違いなくだと思う。
急にどうした?と思うかもしれないが、この話を説明する必要があった。あった出来事があった。そう8月に。あの8月から時を越えたこの8月に。
突然テレビがチラついたんだ。いきなり前触れもなく。なんてことはなくアンテナ線を交換して直ったのだけど、なんだか婆ちゃんの悪戯じゃないかと思っている。正確には今そう思ったからこの記事を書いている。昨日まで思ってもいなかったのに。何故だろう。
今日だったかな命日??
そろそろ締め
今年はコロナ禍でいつも以上に違う8月となった。影響を大きく受けている人ばかりで、これからどうなるんだろうなんて思う事が多くなっている。でも、どうすることもできないというか、もうなってしまってるからな。
この状況の中で何ができるかなんだろうけどね。でも、今までを信じてやっていくしかないのも事実な気がしたり。
いつもと同じような8月といつもと違う8月と、どちらも今年の8月。当たり前だけど。
物事に意味があるというならば、この状況はどんな意味があるんだろうね。誰にとってどんな意味なんだろうね。人それぞれに違う意味があるのかな。ね?
その答えを知りたいよね?僕は知りたい。この時期が何だったのか。この時期のことをのちに何と言うのか。
だから、やるしかないよね。進むしかない。ゆっくりでも、休みながらでも、流されるのではなく、自分で進むしかない。
こんなカッコいいことが浮かんでしまう僕はいつもの僕じゃない。これがいつもと違う8月の影響なんだろうな。
いいこともあんじゃん。
ですね。
※三浦春馬さんに対し、謹んで哀悼の意を表します。婆ちゃんもな。