ですね。note

思った事を書くノート。そんなブログ。

欲望の末

f:id:odanoura:20201221230604j:plain


「いいからやってみろよ」


そんな言葉で始めたタバコ。興味本位。何かカッコイイから。そんな欲望。中々しぶとかったけど何とか止めた。


何だろう、タバコで繋がってたわけではないけど、ちょっとしたチームの証。仲間の印。そんなアホな考えしかできなかったのかもね。


長く走れなくなっても、無駄に夜中の赤色灯を意識するようになっても、何で続けてたんだろうね。知らねーわな。


そりゃ~海外遠征はく奪されるわな。因果応報。仰る通り。


カッコイイをはき違えてたあの日から、今の僕は本当のカッコ良さの難しさの前に膝をついている。


あの日のカッコイイが一番ダサいというカッコ悪いの最上級だったなんてさ。滑稽だな。そりゃ母親大声だすわな。


過去を消そうとは思わないけど、つか消せないからな。これから何かするなら気をつけないと痛い目あうぞ。消えないんだからな過去の出来事は。いきなりアドバイス。


そんな痛い目ってわけでもないけど、やっぱ考えちゃうなって日の話。


過去の話。

 


コンビニの前でタバコふかしてた。となりにはカワイイ女の子ではなく、舎弟のような小学3年だったか4年だったか確かそんくらいの男の子。


別に悪い事教えてたとかじゃない。その子にとって近所のお兄ちゃん的存在だったみたい。変に好かれてたみたい。物珍しかったのかもね。クソガキが思いっ切り大人ぶってたし。


そいつは僕をボスって呼ぶわけ。まっ呼ばしてたわけだけど。てのも、何か仲良くしたがってきたから、ならボスって呼んだらいいぞって。そしたらほんとに言うわけ呼ぶわけ。そんな関係。


ある日そいつが言うわけ「何でいじめってするのかな?」って。


クソハズイ真っ赤な長Tを平気で着てるような奴に、ブロッコリーみたいな髪型した赤よりの茶髪をしてる奴に、眉毛が異常に整って10時10分になってる奴に、チョコ好きな奴に(急に可愛さ


そいつの話をまとめると、好きな女の子が違う女の子をいじめてるみたい。しかもお金まで要求してるってやつ。当然証拠はケイタイ。メールという証拠が残るわけ。すんげーハードな内容なわけ。


先生がその子とその親に聞くけど、親はうちの子に限ってそんなはずはないってヤツ。結局認めず謝らずな感じ。そんなんだから今度はそいつの好きな女の子が嫌われてるってヤツ。しかもまた他の子に同じことしてるとかしてないとか。


全部そいつがそいつの親の話を聞いての情報らしい。子供の前で話しちゃダメだよね。しんねーけど。


そいつは、好きな子が嫌われてることに耐えられなかったわけ。救いたかったわけ。そんなこと言える相手はボスと呼んでる僕ぐらいだったわけ。


正直どの面下げてって感じ。いじめっ子がいじめのこと語るとかさ。滑稽とか大人な言葉じゃ表現してはいけないような罪に近い感覚。


とは言えそいつは真剣なんだよな。まっすぐ見てくるんだよな。

 

「もしかしたら、何かに気づいて欲しいのかもな」


今でも分からないけど、当然そいつも理解できるわけなかったと思うけど、そんな言葉が漏れた。漏れやがった。


そいつはそいつで分からないながらも何かを飲み込んで言いやがったわけ

 

「注意してみる。大丈夫かな?」


一瞬そいつがデカく見えたのを覚えている。本当は自分がして欲しかった内容だったからなのかは分からないけど。とにかくカッコイイな~て。


「大丈夫じゃね?何かされたら俺に言え。やってやっからよ」


あの日の僕なりの擁護する言葉だった。今思うとクソ全開だけど。


あの日から会えてない。もう何年経つんだ?高校生?大学生?お前のボスはもうタバコもやめたしブロッコリーもやめてるぞ。実際、引っ越ししたし会えるわけないんだけどね。


約束やぶったような気がして割と残ってたりする。今更だけど何も言えるような立場じゃねーよなって。ただ年齢が上なだけだったなって。


人様に何かを偉そうに言えるような人生じゃない自分が、今会社という小さな世界では偉そうにしてる。年上にすら何かを教えている。育てているみたいなことも感じたりしている。嘘みたいだけど。


今だったら・・・


もう少しまともなことを『そいつ』に言えるんじゃないかとか。でも、恐らくそんなの必要のない野郎になってる気がする。あの日あんな言葉を言える男なんだから。あの日既に本当のカッコイイ男だったんだから。とか。


なんで今さらそんなお前のクズ外伝みたいなこと語られなきゃならないんだってなると思うけど、実は最近同じようなセリフを突き付けられたわけ。何でいじめってするんだろうって。何かの罰ゲームなの?って。リベンジチャンスなの?みたいな。


言われて驚いたよ、今でも変わらない感情なんだって。どの面さげてって思っちゃう自分がいたわけ。ほんと笑っちゃったよ。

 


過去より今が大事て思う事にしてる。こう見えて意外と良い人って言われるようになった。何の意味が効果があるか分からない自慢にもならないアレだけど。良い人って凄い響きだよな。あの日の自分に聞きたいね。良い人って言われてるけど想像できるか?って。


今がどうであれ過去はそのまま僕の中に存在してる。とても都合の良い考えだけど、その過去があっての今なんだと思ってる。それがあったから今こう成れてるとさえ。あの経験は誰も教えてくれないしとか。呆れるよね。笑っちゃうよね。


どうも反面教師Sです←


カッコ悪いと思ってたことが実は凄い事だって気づくのに少し時間がかかったかもしれないけど、気づけるか気づけないかは大きいと今の僕なら思う。


如何に揉めないか、如何にスマートに振舞うか、そして如何に泥臭く一生懸命になれるか。


今だからこそ分かったこと。あの過去があったから気づけたこと。


そう思いたい。


そう思って生きていきたい。何なら誇らしげに。これからを。これからも。


とは言え、そんな経験しなくても最初から分かってるほうが良いに決まってるけどね。


安定した人生がいいよね


もう遅いけどね

 

でも、ソレってつまんなくない?


この欲望が原因だな


ですね。

欲望に満ちた青年団


ONE OK ROCK 欲望に満ちた青年団