どうだったかなーって思っちゃったんだ
それって覚えてないからだよね?
覚えていようって思ってなかったからかな?
とか。
そんなこと思ってしまった日だったな
出張。
仕事なのだからという暗黙の了解で現地へ向かう。面倒ではあるけど、デスクでチマチマとPCに打ち込んでいるよりはマシかなーって気がしている。
正直行かなくていい案件が多いんだけど、行かなければならない出張もあるわけで、いつまで経っても出張がマストなのかーって勝手に感じている。
そう言えば何故出張と言うのだろう。出るというのは分かるんだけど、張ってなんなんだろう。本当は調べれば良いのだろうけど、そこまで興味があるわけでもなくて、それこそ明日から出張することを「ぴょんぴょん」と呼ぶよーって日本政府から言われても特に何とも思わないかな。そう決まったならそうなんだからさ。
その日は移動のみという空港からの帰りだった。
電車の中で何をしているのか?
スマホで連絡を取っているか寝ているかがほとんどな時間。時折今のように、あたかも仕事してます顔でブログの下書きをしている時もある。
こんな僕でも一応考えながら打ち込んでいるわけで、いいフレーズが浮かばないなーなんて思いながら、何の脈略もなく向かい合って座っている人を見ていた。
向かいに座るのは推定65歳の男性。その隣には奥さんであろう女性も座っている。何故夫婦と思うかというと仲良くスマホの画面を覗き込んで話をしているから。これで全くの他人だったら今すぐ
そんな話はどうでも良くて
よくいる?バカップルなんて呼ばれる奴らみたいにイチャイチャしていないのに、いや、していないからこそ、そこには強いツナガリがあるなーなんて思って見とれていた。
ふと、特に意味もなく視線を落とすとあることに気が付いたんだ。そのご夫婦は履いてる靴が一緒なんだよ。お
靴か・・・
たぶん聴こえそうなボリュームで僕の口からこぼれ出たと思う。そもそもサイズ感が違うから僕は同じ靴を履いたことがない。はず。これからもない。はず。
何かそれが無性にいいなーって思えたんだよね。なんでだろう?マネしたいって願望があるわけじゃないけど、ちょっと素敵だなって思ったんだよね。何てことのない地味な靴なんだけどさ。失礼なんだけどさ。
服じゃなくてそこを合わせようってのがさ。なんか一緒に歩んでいこうみたいなさ。歩幅を合わせてとかさ。しかも今の年齢でとかさ。勝手になんだろうけどさ。なんかさ。
なんかさ。
そんなこと考えてたら目的地にあっという間に着いた。着いてしまったってのが正直なところ。うしろ髪引かれながら電車を降りた。
僕は今まで何か揃えたことあったかな?せいぜいブランドが一緒とかくらいじゃないかな。とか。
結局家に帰ってからもそんなこと考えてた。
きっとさ、そういう目に見えるモノが一緒じゃなくても、
どうだったかなーって思っちゃったんだ
それって覚えてないからだよね?
覚えていようって思ってなかったからかな?
とか。
そんなこと思ってた
思ってしまった
ぴょんぴょんでした←
ぴょんぴょんって言いたいなって思ってしまった日
ですね。