寒い寒いそんな日が続く中、とても暖かい日がある。ツンデレの極みのようにまんまとヤラレている。
そんな日にこれを書いている。とても穏やかな気持ちで。
年末という記憶を失う季節の出来事を確認するため、思い切ってお店に向かうことにした。
「いつもどおりでしたよ笑」
その言葉を伝えてくれた店員さんの笑顔で全てを理解した。
大勢の仲間と海賊のように酒を喰らい、大きな声で笑い合う。決して海賊王になれないけれど、その瞬間だけは無敵のキャプテンSだったんだろうな。
「すみませんでした」
瞬時に謝罪できたのは完全に想定内だったから。言い終わってお互いに笑い合えるのもいつものこと。このいつもがいつまで続くことができるのか、続けていて良いのか、そんな小難しいことは来年考えればいいや。年始に既に年越しを想定している自分がアホ過ぎてまた大きく笑った。
そうやって3軒の店を回った。ハシゴした全ての店で笑った後に必ず言われた言葉がある。
「あの後大丈夫でした?」
僕のことを心配している。わけではなく、心配してしまいそうな奴がいた。一緒に飲み歩いたあの日にいたんだ。
その
話をした。わりとがっちり。ちゃんと真面目に。今起きている問題について僕の考えを、そいつがしようとしていることへの僕の意見を、そしてこれからしなきゃいけないであろうことを、伝えたんだ。僕なりの丁寧さでさ。
そのお礼をしたかったというのが、そいつの飲む理由だった。
「サシで飲みに行きませんか?」
まるで高校生の告白みたいに、会社の廊下で言われた。ただ、その希望は半分しか叶わなかった。
1軒目で運悪く?会社の同僚が飲んでいた。僕と奴の
そして大宴会となった。見ず知らずのお店にいた人まで巻き込んで、何回乾杯したことか。正に海賊団だった。いつしか奴は泣いていた。号泣だった。
「苦しかったんですよ…ほんと…」
本心だと思う。思うけど、この海賊達はそれを最高のお宝にし、どんどん騒ぎ出す。泣き止んだのを確認し次の店でやり直すが結果は同じ。海賊の侵略が全ての店で行われた。年末という季節はこの令和に海賊を生んだんだ。
「あー今落ち着いてやってますよ笑」
そう僕は答えて全ての店を出た。
少なからず奴には救いになったんかなと思うのと同時に、そう思ってくれる人間がいることの喜びが沸き起こっている自分の感情に驚いている。
承認欲求なんだろうけど、でもそれってやっぱり凄く重要なことなんだろうか。生きて行くということにおいては、重要なものなんだろうか。
人は何故生きるのか
そんな言葉を今までいくつも見てきたし聞いてきた。どれを見ても聴いてもしっくりこないようなくるような、つまり実感がわかなかった。誰かのために、誰かの役に、それが本当に生きることなのだろうか。
今もよく分からないけど、ただ少なからず分かったのは、
生きようとまで強くはないのかもしれないけれど、少なからず
単なるこじつけなだけかもしれない。しれないけど、なんだかそれでいいんじゃないかって今の僕は思っている。
もっと言えば、役にたっていようがなかろうが、誰かに
だからもっとみんな相手を認めてあげればいいのに。必要として頼って良いのに。それが逆に救いになっているのかもしれないから。
このブログを読んでくださる皆さんにとっての
じゃなきゃ、このブログ続けてないっしょ笑
そう、思う。
思うことにした2025年1月11日のお話でした。
Do I matter to you?
ですね。