散歩の距離を伸ばしてみた。
まずは歩いて銀行を目指す。家から20分くらい。片道一車線の対面道路。その歩道を歩く僕。
突然、車道にふらふらとババアがチャリで。オイオイまさに老い老い。やぶ蚊のようにみるみる中央線まで。
わりとがっちり聞こえるように「はぁ?何やってんだオメェ?」言ってやった。舞台役者並みにオーバーアクションで。ガン無視された。クソがっ!
結局両車線の車を停めてまで道路を横断したババア。近くに横断歩道もあるのにこのクソババア。お前みたいな奴のせいでオールお婆さんがクソババアって呼ばれる対象になるんだよ。恥を知れ恥を。独り言のように呟いていた。声には出していたが聞こえない音量だ。
キィイイイ
驚いて振り向くとそこに違うババアが。いやここ歩道だぞ分かるけど。つかブレーキ音で警告とかどういうテクニックなの?何なんだよ銀行までの道のりに一体何人いるんだクソババア。
ちなみにその後ろから来たブレーキ警告ババアはすれ違い際にせき込んで抑え込もうとして鼻からジェット噴射したらしくマスクズレたし。ザマー。でもそのまま走行していったババア。お構いなしかよ!
なんとか銀行について用事を済ませる。
そうだ!ってんで今度は金券ショップへ。ここから歩いて10分あるかな?使わないギフト券を思い出して換金しようかと。
着いたが換金中止。今は買い取り額が下がってるらしい。コロナ、貴様の影響力すげーな。いやほめてねーから。調子乗んなよ。
知らない道へ。帰りは遠回りで行こう。そう言えばそんな歌あったな。それ最後に貼ろう。
細い入り組んだ道を歩く。へーこうなってんの?ここに出るわけ?えっ?ここ店あったの?しかも潰れた?新しい発見ばかり。特に実用的ではないけどお得な感じ。
片道一車線の対面道路へ。反対側の細道から車が1台合流待ち。中々入らない。だっせーなコイツ。
近づいて確認。ジジイ運転で助手席ババア。高齢者ってヤツ。そりゃ~判断鈍るよな。納得できたがいつ合流するのか興味が湧いてきた。どうするどうなるジジイドライバー。
正直もう3回くらいチャンスあったのにと、興味がなくなりかけた時だった。絶対ダメなタイミングで加速合流。何やってんだクソジジイ!事故寸前。急ブレーキのドライバーと目が合う。思わず親指おっ立てて敬意を表す。
グッジョブ名も無きドライバー。アイコンタクトで笑みがこぼれた。日本ってすげーな。誰かが理解してくれるって、1人でも分かってくれるって、大事なんだな。僕も誰かの力になれるかな。暴走ジジイのおかげ?で何かを悟ったかもしれない。調子のんなよクソジジイ。
結局ババアもジジイも必死で生きている。けど、ついて行けてない。それが高齢ってことであり、恒例でもある。どうしたら良いのかな?
いずれ皆が通る道。皆平等に歳をとる。時は流れる。そして全員クソばっか。どうなるんだろう?
考えててもしょうがないよね。どうせ同じようにクソジジイって呼ばれるわけだし。みんなそうなるわけだし。
だったら・・・ね?分かるでしょ?
今のうちにさ、ね?
クソジジイって言っとこう!
(いい死に方しないね)
呼ばれてるくらいがちょうどいいって。
でも他人に迷惑はかけたくないよね。そうきっと思ってるのかもね。思ってたが正解かな。誰だってそうだよな。切ないね。
もうちょい遠回りして行こうかな。ついでにもう少しジジイに優しくしてやろうかな。
無理だけどね。
正直に生きる!
ですね。