久しぶりに歩いてみた。あの日と違う世の中になったから。そういう言い訳。
目的もなく歩くというのは中々ハードルが高い。そもそも散歩を趣味としているわけでもなく、ましてや散歩の達人でもないわけで、歩くという動作に意味を持たせないとちょっと難しい。
ちなみに散歩の達人という雑誌があるようだ。略してさんたつなんてなwebページもあるらしい。
住宅街を歩く。まだ誰の姿も見ていない。ジジイもババアも野良猫ですらいない。まるで僕だけしかいない街なんじゃなんて思ってしまうほど静かだった。本当だったら野糞してみようかなテヘ。
野糞への憧れがないのでそのまま歩く。本当に静かだ。野糞中の放屁が緊急放送のサイレンに間違われてしまうかもしれない。んなわけない。何だか寂しいのでスーパーに向かうことにした。というより最初からそのつもりだったのだけど。
歩いてると第一街人発見。ゆっくりとチャリに乗ったジジイが向かってきた。何故か笑顔だ。いや、どちらかと言えばにやけているが正解。口元がだらしなく緩んでいる。何がそんなに楽しいのか。正直エロいこと考えている顔にしか見えない。そのままジジイは僕の横を通り過ぎわき道の坂道を下って行った。女子の悲鳴のようなブレーキ音を響かせながら、相も変わらずにやけていた。まるでレ〇プ犯だな。
もしかしたらあなたの街にもいるかもしれない。居たら報告待ってます※
※本当に報告しないで下さい
小道を通る。ちょっとした近道。もうすぐいつものスーパーだ。今日も納豆買ってやるぜ。いやもう狩ってやる勢いだ。そんな鼻息を荒く歩いているとピヨピヨと小鳥の鳴き声が聞こえる。
電線に２羽の小鳥。何鳥なのかはこの際どうでも良い。気を付けなければならないのは奴らの糞だ。それこそ野糞と言って過言ではない。上を見ながら電線の下を避けるように歩く。ん？あ？あん？
僕に照準を合わせるかのように電線の上を横に移動しているチョコザイな。確実に当てる気だ。正にクソ野郎だ。何がピヨピヨだこの野郎！この俺様が気づいてないとでも思うのか！そんな怒りのせいか思わず口からこぼれ出てしまった。
「テメークソしてみろよ。全人類でお前を殺す。鳥という種族全てを駆逐してやる」
いつの間にか後ろに居たババアに聴かれたらしく、小走りで僕を追い越し消えていった。きっと今の僕の顔はさっき会ったジジイと同じようなにやけ顔かもしれない。なんてこった鳥如きのせいで僕までもレ〇プ犯だと思われてしまう。間に合わないと思うが「なーんてね」と大きめに叫んどいた。小鳥は飛んでいった。僕も飛んで行きたい。ぐはっ
今なら心をこめて翼をくださいを歌えそうだ。悲しみの無い自由な空へ翼はためかせ行きたい。無駄に下のパートなんか歌っちゃいそうだ。きっと将来こういうことがあるだろうことを想定して義務教育の間に習うことになっているのだと思う。ありがとう何とか先生。名前は今度思い出すよ。
スーパー到着。カゴを持ち軽快に歩く。目的は決まっている。納豆２つ、ブロックリースプラウト１つって売り切れている。ブチ〇す！ＮＨＫをぶっ壊す！とにかく気を取り直してあとはキムチ１つで任務完了。余分なものは買わない。絶対買わない。ビール売り場で呪文のように唱え切り抜けた。口に出して唱えていたので多くの主婦から異常者ロックオンされた。イケメンに限る(何が
レジを済ませ持ってきたエコバックに詰めかえる。実にスムーズ。脳内では最近中毒化しそうなほど沼って聴いている
すっかり最近は韓流ですねなんて言われない。言われるわけはない。何故ならたまたまだから。いつもなわけではなく、今なだけだから。いつものＳさんの気まぐれだから。飽き性だからすぐ変わるから的扱いをうけている。ある意味ウケてもいる。泣いてないです←
行きよりも帰りが早く感じる。何事でもそうな気がする。旅行もそんな気がしている。正に損な気がしてたりする。このダジャレ的な思考を何とかしたい。したいけどやめる気はない。本当か嘘かはアレだけど認知症予防になるとかならないとか聞いたことがある。それを信じることにする。
もうすぐ自宅というとこで、まさかのレ〇プ犯ジジイを見かけた。何故か下って行ったはずの坂道を自転車を押しながら上ってきた。相変わらず顔はにやけている。というか息が荒いがにやけている。単にそういう顔なんだと気づいた。ごめん名も無きジジイ。勝手な思い込みで卑劣なレ〇プ犯なんてなあだ名をつけてしまった。この瞬間からもう名も無きモブとして僕の人生からフェイドアウトしてくれ。グッパイジジイ。
結果レ〇プ犯は僕１人となった。いやレ〇プ犯じゃねーし。
ＮＨＫをぶっ(略
ですね。
