ですね。note

思った事を書くノート。そんなブログ。

雨のご褒美

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雨と言えば真っ先に思い出すのはすでに記事にしてしまったわけで。


その次に思い浮かぶ話は悲惨という言葉がぴったりで、ミジンコもいい話なんて言えない内容なわけで。


じゃあしょうがないねと成りつつも、僕の好きなブログを書いている方の為にも参加したい気持ちがあって。何とか思い出そうとしたけど全くうかばないので、もういいやとウォシュレットを最強にして小一時間浴びていたら思い出した。いや、思い出せたそんな話。


念のため言っとくが中々のブツとして重いのを出したわけではない。何言ってんだごめんなさいだこの野郎。

 

そんな話はどうでも良くて


とにかくいこう。

 

当然平成時代の話。ゲリラ豪雨なんて言葉が少し古いとされ、ニュースで言われなくなってきた頃の話。


念のため言っとくが、ウォシュレットの最強とゲリラ豪雨がリンクして思い出したとかではない。やんのかこの野郎。

 

んなことはどうでも良くて


僕はコンビニに車を走らせていた。


とにかくヒドイとしか言い表せれないくらいの土砂降りだった。コンビニについた時には、雨どころかゴロゴロと雷まで鳴っていた。


大粒の雨。僕は右の掌に傘の役目を与え、上からの雨を防ぎつつ、俊敏な動きで見事に雨をかわしコンビニに入った。


入って即滑って転びかけたが、持ち前の運動神経でギリ回避した。全てがパーフェクトだった。ちなみに背中はクソビビるくらい濡れていた。これを世の中ではずぶ濡れと言うらしい。ためになったね♪


転びを回避した直後の僕の体勢は将軍にひれ伏す家臣のように片膝つけている感じだ。そだねーーー的なカーリングのストーンを滑らせた直後のポーズだ。ちなみにその時の僕にはもぐもぐタイムはなかった。


僕の状態の描写を可能な限り理解してもらおうとこれでもかと僕なりの表現方法で書いているのだが、この後の話には全く影響しない。だから今までのことは忘れて大丈夫だ。


コンビニの中をうろつく僕。客はまばらだった。


僕は当時タバコを吸っていたので、タバコと飲み物を買った。今思えば、こんなヒドイ雨だろうがタバコのために外に出れるという中毒的行動が怖いと感じる。


ちなみに、このタバコと飲み物を買ったという内容もこのあとの展開にさほど影響しない。とは言え全く関係しないわけでもない。中途半端なわけで、そんなに気にせずアホ面していて大丈夫だ。ごめんなさいだこの野郎。


レジで会計を終えいざ外へ。まだまだ止みそうもない雨。


僕はまた持ち前の運動神経で華麗にそして完璧に雨をかわし車に乗り込んだ。シートにもたれた瞬間、クソビビるくらい濡れた背中に驚いた。世の中ではこれをびしょ濡れと言うらしい。勉強になったね☆


さて、家に戻ろうと思ったが、タバコを1本吸ってからにしょうというこれからすべき行動が脳内会議で決定された。僕は車の中ではタバコを吸わないという独自ルールがあった為、コンビニの前で吸おうと車を降りようとした。


その時だった。

 

 

 

 

『すみませーーん。○○駅まで乗せて下さい。お願いします』


運転席のドアのすぐ傍にずぶ濡れの制服姿の女性が立っていた。すぐさま窓を開けると、先程と同じことを言ってきた。どうするべきか・・・そんなことを考えていると、その女性は助手席側に移動しドアノブを引いていた。


『えっ?開かない。お願いします』


すんげー強引な手段だが、タバコを吸いたいという欲望とこの物凄い雨に打たれ続けている女性の哀れさに僕の脳内会議は満場一致でドアの施錠を解除した。


バタン


『ハァハァ、ありがとうございます』


クソカワイイ笑顔で言われた為、僕は数秒だが呼吸するのを忘れていた。


「あの~ちょっとタバコ吸うんで、ちょっと待っててもらっていいですか?」


『はい!大丈夫です!』


部活かっ!と小声でツッコミながら僕はまた持ち前の俊敏さで車を出てコンビニ前に着いた。微妙な雨宿りをしながらタバコに火を点けた。ちなみに背中がどうなっているのかは言うまでもない。


そういえばあの子着いた時から立ってたな…一体いつから…。


このまま車を盗まれたらウケるなとか思いつつ煙をふかしていた。ちなみに念のために車のエンジンは止め、キーも抜いてきていた。盗めるわけはなく、盗まれるわけもない。大人をなめるな女子高生よ。

 

そう口に出して言っていた。
(変質者です)

 

だったらヤベー奴だなと思った。
(言うてないんかーーい)


設置していた灰皿に吸殻を入れ、僕はまたコンビニの中へ。トイレを済ませ車に戻った。


バタン


爆速でスマホに文字を打ち込んでいるずぶ濡れの女子高生ことヌレ子(勝手に命名)に一瞬引きながらも、コンビニで買ったタオルを渡した。


『ありがとうございます。超優しい~』


さっきから言葉遣いなどは問題ないわけで、中々の上下関係の基本をマスターしているヌレ子。上限関係の厳しい運動部出身且つ男所属の僕としては好印象となっていた。


ある程度濡れた髪を拭き終えたところで、シートベルト装着を促し、車を発進させた。目的の○○駅までは10分程度で着く距離だ。だが、少し疑問に思った僕はヌレ子に聞いてみた。


「で、〇〇駅から電車でどこまで行くんすか?」


『えっと、▲▲です』


いやいやいやいやいや。まぁまぁ電車に揺られる場所を行ってきたヌレ子。このまま同じ濡れたままでいるなら、電車に乗らなくても送ってやろう。そう優しさの塊の僕は考え提案してみた。


最初こそ拒否っていたヌレ子だが『本当にいいんですか?』と聞いてきたので、「大丈夫ですよ」と僕なりの笑顔で返し、行き先の住所を聞いた。もちろん直接家というのもアレだし、最寄りの駅からも遠いようなので、家からほど近いコンビニに向かうことになった。


「とりあえず、家の人には連絡しといてな」


これは当たり前だ。このまま何かあって誘拐犯にされるわけにはいかない。ましてや、コンビニに送った後に何かのトラブルが発生し重要参考人などにされても嫌なわけだ。その目的のコンビニまで親に迎えに来てもらえることにし、車を走らせた。


今思い出して書いていたが、だったら最寄りの駅まで親に迎えに来てもらえたのではという盲点に気が付いた。やはり、少なからず、僕も、ヌレ子も、正気ではなかったのかもしれない。


目的のコンビニまで僕は謎だらけのヌレ子に色々と質問をしていた。特にどうしても聞きたい何故雨の中コンビニに居たのかを筆頭に。


ヌレ子は当時高校3年生。1つ年上の彼氏と学校帰りのデート中に口論となりコンビニの駐車場で大喧嘩。怒ったヌレ子は車を降りコンビニの中へ。てっきり謝って追ってくるかと思っていたら、そのままどこかへ行ってしまったらしい。


といっても帰ってくると思い、コンビニ前で待つが彼氏は来ず。雨まで降ってきちゃったってわけらしい。ただ、意地なのか一切彼氏には連絡していないとのこと。爆速でスマホに打ち込んでいたのは、友達に愚痴を打っていたようだ。


その妙な意地の餌食にまんまとされたのが僕と。そういう状況なのだ。思い出したら何だか腹が立ってきたな。


しかしまだ疑問は残った。何故僕なのかということだ。時間にして2時間以上待っていたらしいヌレ子。僕以外にも居たはずだ。いや、間違いなく居た。居たに違いない。


いくら僕がえげつねーほどのイケメンだとしても、待っていれば必ず会えた可能性はないわけだ。奇跡なんてなラブファンタジーじゃ騙されないわけだ。チョレイ!(どした


当然聞いたのだが何てことはない。やはり、僕以外にも声をかけていたようだ。とは言え、やみくもではなく、大丈夫な人に。つまり、色んな意味で危なくない人に。しかし、ことごとく断られていたそうだ。そんな時、正に救世主の如く僕が現れたというわけだ。


といってもだ。自分で言うのもアレだが、僕は常に声をかけづらいオーラを出している。つもりだ。初対面の人からは最初怖い人かと思ったと言われることもしばしばある。それだけ、僕の顔面が攻撃的な人相をしているということだってうるせぇーよ。そこはキリっとしている顔だと思って欲しい。


とにかく、何故だとヌレ子に問うと、笑いながらこう答えたのを今でも覚えている。

 

 

 

 

 

 

『動きでイケると思った』
(なんですと!?)


僕の持ち前の運動神経からなる軽快で華麗なフットワークで雨を避けまくっている姿に見とれたというこだろう(違います


とにもかくにも。ヌレ子を乗せ僕は目的のコンビニを目指した。到着しすぐヌレ子を降ろしても良かったのだが、重要参考人になりたくなかった僕は、迎えが来るまで乗っていてくれと頼み、親を待つことにした。


ヌレ子は電話で着いたと親に告げた数分後。車で来るかと思えた親が歩いて登場した。そんな近いんかいというのは心の中で叫んどいた。


『アレ親です。どうもありがとうございました』


「おう、気を付けて」


『色々考えてお礼になるかアレなんですけど…』


そう言ってヌレ子は少しハニカミながら、車から降りるその瞬間に・・・

 

 

 

 

 

 

高速で自ら短めのスカートをめくってパン〇ィーをみせた
(;゚Д゚)えっ


『じゃあね~』


「・・・・・」


親の元に走るヌレ子を僕は見ていられなかった。何よりも、迎えに来たヌレ子の親に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。それはヌレ子を迎えに来た父親と思われる男性がえげつねーほどズリムケハゲ野郎だったからではない(でしょうね


クソガキがっ!ガキのパンツ見たってなアレだな。その~アレだ。あん?やんのかこの野郎(動揺ぱねぇー


良いことをすれば、必ず良いことがある。


と言われてるが、女子高生のおパンワ~オ~を見れたことは、本当に良い事なのだろうか。実際はほぼほぼ見えなかったのだけども。


ヌレ子が今立派な女性になっていることを切に祈っています。


今なら見ても(ダメです


ですね。


お題「雨の日のちょっといい話」