生命維持のため僕はスーパーに居た。生きていく為には必要な行動なのです。はい。
入口で半強制的に消毒液を両手にプシャーして買い物カゴを持ち、すれ違う人々を脳内で抹殺しながら自分のエサを探していた。脳内では特殊任務遂行中なのです。コチラSどうぞ?
コチラS、ヒトマルサンマルに豚を引きちぎった肉発見どうぞ?そんな特殊部隊きっての精鋭の僕に思わぬ出来事が起きた。
パン!
「痛っ!」
特殊部隊最強と恐れられたコードネーム捨て犬のこの僕の背中に信じられない程のメガトン級の衝撃が走った。すぐさま振り向き敵を確認するとそこに居たのは見覚えのある顔が・・・
「何してんの?」
ありがちな第一声。買い物に決まってんだろうなどという空気を抹殺するようなことは言わない貴族育ちな僕。コードネーム捨て犬と書いたことを今後悔しているというのは内緒だ。
僕の背中にこっそりという姑息と言える卑怯の塊みたいな手段で攻撃という挨拶をしてきたのは、フルネームを知らない飲み屋で知り合った常連さんだ。確認していないが少なく見積もっても5歳以上は上のはずだ。ちょいちょいジェネレーションギャップがあるからだというあくまでも僕の憶測なのだが。単に世間から疎いだけなのかも。見た目は若いけどね(笑)
「あっお久しぶりッス」
「最近行ってんの(店)?」
「いや、さすがに立場的にもちょっと」
「そっか。実は俺も行ってないのよ」
そんな良くあるコロナ影響話をし、じゃあと別れようとした時だった。
ココからこの調子で書いていたらきっと第8部くらいになりそうだから極力要点を抜粋していこうと思う。思っているだけ。マイタケ。キノコの仲間(はよ進めや!
ようござんすか?
とにかく、その常連さんと別れようと思ったらわりとデカい声で叫ばれたわけ後ろから。当然何よと振り向くと何故かキレていらっしゃる人生のパイセンことおっさんことクソジジイおじさんが居たわけ。
中肉中背。白髪だけど見た目より若いかも的オーラ。眼鏡。四角い顔。マスク着用。ポロシャツみたいな半袖のシャツ。買い物カゴはカートに載せてた。中身は覚えてない。卵はあったはず。こんな感じあくまでも記憶。
そんなクソジジイおじさんが何故か怒鳴ってらっしゃるわけ。何かあったんかな~くらいで。じゃあってんで常連さんとアイコンタクトして歩き出そうとしたらまた発狂。正に狂ってんのかってヤツ。そんで僕らに言っているらしいってことを確認。
「えっ?何ですか?」
これ当然訊いたわけ。僕訊いたわけ。こういう時意外と弱いんだなと常連さんの新たな一面知れちゃって全然お得じゃない状態で訊いたわけ。
すると何やらガミガミ言うんだけど、とにかく常連さんにキレ出したわけ。物凄い勢いで。大人が本気で怒られてんの大人から。これもう隣にいる僕笑っちゃうわけ。あ~そうかその理由ね。
まとめるとね。年下だからって叩いていいのかって内容。何でそんなことするのかと。暴力だぞと。恥かしくないのかと。日本の未来が心配だと。そんな感じ抜粋するといやマジで(笑)本域でキレてるわけ。
そんで今度は僕に飛び火してくるわけ。
君も君で嫌なら嫌と言いなさいと。耐える人生でいいのかと。関係性を壊したくないのは分からんではないけども、そんな人間関係なんかない方がマシだと。本気で言ってるわけ。途中からウザ過ぎてこのおじさんの靴ばかり見てたわけ。わりと綺麗なニューバランスのスニーカーだった。どうでもいいけど。
とりあえず、待ってれば終わるかなと耐えてたわけ。そんで終わりそうかなって感じの時にまた常連さんの方に戻るわけ。そんで言うわけ。君はもしかして上司かねって訊いてるわけ。もちろん、違うわけね会社違うからね。
で、常連さんもどう答えようかモゴモゴしてたわけ。僕的には黙って流してれば終わるなって思ってたんでそのままモゴモゴしとけって感じでメンチビーム送信してたわけ。
そしたらそのクソジジイおじさんが続けるわけ。上司だとしたら君がしているのはパワハラじゃないのかと。今の世の中問題になっているのに分からないのかとか言うわけ。めんどくせぇええ。
このパワハラってワードがよっぽど気になったのか突然常連さんが違いますとか言うわけ。そうだけど会話しようとすんなやって思うわけ。案の定、クソジジイおじさんスイッチオンね。身勝手なやる気スイッチ入っちゃったわけ。
何コイツまじ自粛でストレス溜まってんの?て勢いで話てんの。もう狂ってるって感じ。いや確かに言ってることは分からんではないわけ。ないけどもそもそもなわけ。常連さんもほんとマンガみたいに頭の上にショボーーンて表示されてる状態なわけ。つかクソジジイの話長いわけ。もう取り消し線してやんねーわけ。
だから言っちゃったわけ。ダメだって分かるけど言っちゃったわけ。ただ、極力言葉遣いは気をつけたわけ。こういう奴は負けそうになると言葉遣いに標的シフトして延命しようとするから気を遣うわけ。短く終わらせたいわけ。
「あの良いですか?さっきから仰ってますけど、そもそも僕は叩かれても特に嫌とは思ってないんですよ。確かに物理的に痛みはありましたけど。そういうコミュニケーションの取り方で成立しているんですよ。そういう関係性で何も問題ないんですよ。分かりますよ暴力じゃないのかと思ってしまうのも。でもそれはあくまでもあなたの考えですよね?あなたの思いですよね全部。一方的なんですよさっきからずーと。僕からしてみれば自分の考えを押し付けているあなたの方がパワハラですよ。そう思いますが違いますか?」
クソジジイ瀕死状態
これで終わると思うでしょ普通。確かに言われて腹立つだろうけどさ、ココで帰るべきでしょ。こっちだってトドメ刺す気ないんだしさ。帰れやってわけですよ。男らしくせってわけですよ。でもコイツもう本当コイツ呼びでいいですわ。言いやがるんですよ。思い出したら腹立つ。
「なんだ君は!」
志村かって言いかけましたよホント。でも僕は黙っておきましたよ。捨て台詞だと思って帰るのを待ちましたよ。そしたらコイツ勘違いしたのか推してくるんですよ。イケたと思ったのか連呼するんですよこの「なんだ君は」を。マジクソだよコイツ。
だから言ってやりましたよ。「人間です」って。「人間ですが何か?」って。そしたらコイツみるみるうちに顔真っ赤になってふざけてんのとか怒鳴るわけですよ。クソめんどくせんですよ。
「ふざけてませんよ僕は人間ですが、あなたは人間じゃないんですか?」
言ってやったわけ。もうね即答ね。ワシも人間だって。当たり前じゃないかって。はい詰んだわけザマーなわけ。
「そうだったんですか。なら安心しました。じゃあ理性ありますよね?分かりますよね?今大声で叫んで自分の意見を押し付けてパワハラしている行為が恥ずかしいと認識できますよね。人間でしたらここは認めてカッコよく帰るとかできますよね。」
めっちゃ頬痙攣してやんのクソジジイ
もうどうせなら、てっきり人間じゃないと思ってたんでって続けてやろうかと思ったけどさ。逃げ道残したわけよ流石に。今しかねーぞと帰るのと。なんか握り拳作ってたけどね。拳で!とか言いそうだったけどね(笑)何か深呼吸しだしたんでさ言いましたよ腹立つわ。
「僕らを思って言って下さったのも分かります。ただ僕らは大丈夫ですので、こういう関係もあるってのだけでも認めてもらえないですか?また何か他にあったら教えてくれませんか?」
言いましたよ。出しましたよ助け舟。はよ乗れやですよ。ワシも・・・ですよ小声ですよ。苦笑いですよ。クソがっ!
で、解散なわけですよ。ココからなんですよ本当の話は(笑)このポンコツ常連がとあることを言うわけですよ。
「カトウじゃん!カトウだよマジで」
はっ?ですよ。ダンマリ決めてたと思ったらトチ狂ったのかと思いましたよ。常連さんは突然流暢に言うわけですよ。ほんとコイツですよ。
普通僕ら二人居たら、どちらかと言えば僕がぶん殴りに行くタイプで自分は論破する方だと。いや否定しきれないけどもそう言うわけです。で、そうここからが肝心で、僕的には冷静ぶってたんですけど、クソジジイに話している時の顔が怖かったと。その顔が、横顔がカトウだと。カトウに似ていたと。言うわけです。
カトウ?ですよ。下等ではなかったのかと認識しただけでピンとも来ないんですよ。知り合いの人?もしかして会社の人?的感情だったんですけど。半笑いで言われましたよ。何故僕がバカにされてるのか分からないですけど言われましたよ。
「えっ知らねーの?
ビーバップのヒロシ」
(マンガかよーーー‼)
ちなみに加藤浩志(カトウヒロシ)通称:ヒロシのことらしく。つか何故名字で呼んだわけ(笑)
あっ画像はコレね
褒めてんですか?
じゃあなヒロシとか言われたし。そこは加藤じゃねーのかと思いつつ。あのクソジジイのせいでもらい事故だよ。
つかさ、なんであの人あんなカリカリしてたんかね?まぁ~完璧な人なんていないからね。とは言えね。う~ん。
正直再会したくないね。正に最下位だね。
このダジャレ感がヒロシかな?
(違うだろうね)
ですね。