人に見られる仕事ではないけど、見られる側にシフトしている。してきている。別に突然変異というか
新人であれど例外ではない。先輩或いは上司などから監視のように見られているわけだ。そこから年月を重ねるとまた違った意味で見られることになる。年齢だけでもなく、出世だけでもなく、見られる存在になっていくわけだ。
注目といういい意味だけではない。良くも悪くも見られている。見られてしまう。そういう立ち位置になっているわけだ。
話を聞く。そういう立ち位置にもなった。相談、面談、ダジャレじゃないけど段々と増えていくわけだ。そんな中ある女性社員から言われた。言われてしまった。
「眼が動かないですよね」
衝撃だった。自覚はない。無意識におっぱいをガン見しているのがバレたのだろうか何かガン見してしまっているのだろうかと心配したがそうではないらしい。ほっと胸を撫でまわした撫でおろしたわけだ。勿論自分のことだ。
その女性社員も上手く表現ができない感を前面に出しつつも、ありとあらゆる言葉を駆使して説明してくれた。僕の捉え方に間違えが無ければ、落ち着いているというか妙に冷静ということらしい。
「キョロキョロしない」「動揺しない」「経験値が凄いのかな」などの表現がでることからも、僕の捉え方は間違えていないと思う。だよね?だが、気になるのは「マネをしない」「はしゃがない」だ。いやはしゃがないってあんた…当然どういうことが訊くわけだが、分かるようで分からない答えが返ってきた。
「例えば有名芸能人のしぐさをマネるとか」
(え?)
逆に居るの?とは思ったのだが、言いたいことはその後のフォロー的会話でなんとか飲み込めた。憧れの対象などのマネをしないらしい。らしいというのは自分では良く分からないからだ。誰のことを言っているのかだが、「例えば…」で教えてくれたのは、人気男優の髪をかき上げるマネをするとか、ポージングをするとからしい。益々訊きたい。居るのそういう人?
服装とかそういうのなら分かるけど、しぐさか…どちらかというと憧れとなると高校時代の方がそういう存在はいるような気がする。それだけ、自分を進化させたいと思うからではないかと思う。ある意味自分に自信がないということなのかもしれない。きっとそういうことのような気がする。
とは言え、僕は高校時代はサッカー選手に対して憧れていたので、しぐさというよりプレイスタイルとかスパイクとかをマネしたいという想いだったわけだが。そんなことを告げると「Sさんらしい」と無駄に見切られた感で言われた。悟られたの僕?
何はともあれ、恐らく僕の勘違いで無ければ褒めてくれているようだ。マスターヨーダ。いや、何も考えず読み進めて欲しい。
最後まで【はしゃがない】の意味が分からなかったし、その女性社員も僕の全てを知っているわけではいはずだから何ともなわけだ。それこそ、お酒に酔って全速力で走って靴が片方なくなったままコンビニに行って、僕の靴を知らないかと小一時間訴えていたことがあるなど知るわけはないわけだ。ただ、知っていたとしてもこの行為を【はしゃいでいる】と言わないであろう。
何を伝えたかったのか真意は不明だが、僕は冷静沈着に見えているようだ。これは喜んでいいことなのだろうか。その女性社員は落ち着いているというニュアンスの言葉よりも、冷静に物事を見ているという意味を強めに言っていた。
冷静に見ている。喜怒哀楽の欠如というわけではなさそうだ。確かに取り乱してはいけない立場でもあるし、取り乱すような場面は経験を積んできたはずだ。慣れという最大の武器が僕にはあるのかもしれない。
そして何より、僕は誰かに憧れるという感情が確かに弱まっている。そのことに気づかされた。羨むことはあるかもしれないが、自分もとはならない。それはあのサッカーボールを追いかけていた時代とは明らかに違うわけだ。『自信』経験に基づいた
新時代の到来。いや、僕の真時代なのかもしれない。コロナ禍からの脱却。その新たな時代の中に
『眼が動いていない』それにしても凄いワードセンスだと思う。直感でそう思ったんだろう。思ってしまったんだろう。同じように思う人がいないのだろうか。ちょっと検索してみた。
ん?
暗黒時代だったみたい…ぐはっ
新たな後悔が始まってます←
ですね。