むしゃくしゃした日だった。そう過去形。
こうやって振り返っている今はわりと穏やかなのに、今日という日はむしゃくしゃしていた。
ちょっとしたことでイラつき、全ての行動で大きな音を意図的に立てようとしている自分に気づいてため息が出た。そのため息が一番大きな音を立てていたのかもしれない。
そんな日だったからか、夕日が嘘みたいに赤かった。真っ赤だった。オレンジ的な要素の無い真っ赤。まるで嫌な事を一瞬にして溶かしてしまうようなマグマのような真っ赤だった。
と、今なら思えるのだけど、実際見た瞬間は梅干しの赤だと思った。シソの風味が漂う着色されたような赤だと思った。急に人は素敵な例えなど浮かばないものだよ。違うかい?
最近という特定の期間だけの話ではなく、僕は睡眠時間が少ないのだと思う。ただ、それが足りないとは思い切れないのだけど。ショートスリーパーとでもいうのか、そういう
しれないのだけど、休日はロングスリーパーになる。何なんだろうね。自分では当然理解できない。今さっきロングスリッパと誤入力したことの方が理解できるのに。そのことに対してちっとも笑わなかったことでさえ。
「何してんの?」
最近も訊かれた。そりゃそう思うのも分かるけど、必要な事をしているだけなんだ。寝るのが遅いというより、起きるのが早いが正解なんだと思う。早く起きなきゃならないのならはよ寝ろと言われそうだけど。何とかやれてるみたいだしアリかなとか。
ただ、やはりイライラ以上にストレスが溜まってくるようで驚くほど涙腺が崩壊する。わざと音を大きく立てようとする行為も同じことなんだろうけど、無意識に意識的にストレスを解消しようとしているんだと思う。僕という身体自身が選択しているんだと思う。僕という
誰かの不幸の上に僕の幸せが成り立っている。きっと間違いじゃない。だからなのか、僕自身の不幸があるからこそ僕自身の幸せも訪れるとさえ思っているのかもしれない。そう逃避したいのかもしれない。その不幸の部分が寝不足という行為なのかもしれない。のかな?
「オメラスって知っているか?」
そんな言葉が聴こえてきそうだ。実際の小説にもあるのだけどMOZUというドラマで比喩としてその話がされている。
オメラスって知っているか?ある小説に出てくる理想郷のことだ。
オメラスは自然に恵まれ、独裁者も居なければ身分制度もない。誰もが何不自由なく暮らしている幸せな街だ。
ところが、その街のどこかに、光の届かない固く閉ざされた地下室があった。
まるで下水道のようなその地下室に1人の子供がずーと閉じ込められている。その子はろくな食べ物も与えられず、体は汚物にまみれ、ずーと惨めな生活を送っている。
実はその子の存在をオメラスの住人達は全員知っていた。だが、誰も助けようとはしなかった。
何故なら、その子を閉じ込めておくことが理想郷が保たれる条件だったからだ。
オメラスの全ての幸せや美しい自然は、その子の犠牲の上に保たれているとみんなが理解していた。
たった1人の子供を地下室に閉じ込めておくことで、他の全ての人々が幸せに暮らせるならと住人達は見て見ぬふりをしているんだ。出典:ドラマ「MOZU」
この文字起こし行為こそが寝るのを遅らせている1つなんだろうけど、僕はそれを良しとして実施している。その結果という代償は睡眠時間という大切な時間を失うということなんだと。そう理解しようとしている僕がいる。
睡眠時間を失う代償の上に保たれたこの記事だからこそ僕は大事にしようとしているのかもしれない。いつの日かこの記事が他の人の目に触れ、一定数の理解を得てもらえることを願っている。
恐らくだけど、いや間違いなくだろうけど、ここまで読んだ人は「オメー狂ってんな」と野沢雅子の声が脳内で響いていると思う。もし本当にそうであれば、同時期に僕の脳内でも「いや~おでれーたぞ」と野沢雅子の声が聞こえると思う。
こんなことを考えてしまう僕はある意味傲慢なんだろうか。そう考えること自体が傲慢なのかもしれない。思い上がりなのかもしれない。正にイカロス(イーカロス)なんだろうな。
「お前の幸せと思えることごときに我々の不幸は関与すらしていない」
そう言われそうだ。それこそ寝不足という行為ですら何の代償にもなっていないのかもしれない。
イカロスが過信から太陽に向かい飛び
こんなこと考えてしまうから寝る時間を失うんだろうな。答えなど決して出てこないのに。答えなど決して知りたくもないのに。いつまでも考えていたいという我儘で自己満なんだと思う。それが僕なんだと思う。そう思うんだ。
思ってりゃいいじゃん←
ですね。