ですね。note

思った事を書くノート。そんなブログ。

聞く力量

f:id:odanoura:20180624135219j:plain

「ちょっと聞いてくださいよ」


お酒の勢いもあり、半ば脅迫のように凄んでくる女性社員通称ブラッド女。


何でもかんでも血液型にあてはめて話すこの女性社員は、正直めんどくさいのカテゴリーに属しているツワモノである。


この日は、歓迎会という中途入社の社員を祝う会だった。その会は無事終わったのだが、飲み足りないよりも言い足りなかったのであろう。この女性社員ことブラッド女もう長いからブ女を筆頭に数名だけで2次会となった。一応言っとくがブ女とはブラッド女の略だ。それだけだ。それだけなんだ。頼む(え?


「課長が~・・・」


一応関係部署ではあるが他部署の僕に役職だけで会話してくるのは当然ブ女の直属の上司のことという意味だ。ブ女の直属の上司を僕は良く知っている。僕も新人の頃にお世話になったことがあるんだ。確かに一筋縄ではいかないタイプなのだが。


「まためんどくせーこと言うんですよね~。あいつ絶対A型。超A型」


まさかの血液型に超が付くのかと、一瞬本気で考えそうになるくらいの無駄に説得力のあるプレゼン感出しながら愚痴るブ女。


内容はこうだった。


今回の歓迎会のお知らせ的な書類とまで言えない回覧紙のようなものの作成を任されたらしいのだが。そのお知らせのタイトルが中央にないとか、アンダーライン入れろとか、日付の位置が変だとか、文字の大きさが悪いとか注意されたと。


それだけ注意されるようなものを作成できる方が凄いと思うが、ブ女曰く少し細かすぎると。所詮社内のしかも職場のお知らせでしょと。そりゃ他部署にも回覧したけど結局社内じゃんと。何顔真っ赤にしてんだこの老いぼれは的な怒りらしい。老いぼれは言い過ぎだけど意味は分からんではない。


確かに社内のしかも係のお知らせのようなもので、そこまで細かくいうことでもないであろう。


あろうが、何故それをあえて言うのかをこのブ女は考えもしていない。気づいてもいない。そこが問題なんだクエスチョンではなくプロブレムなんだ。


簡単なことだ。

 

社内の文書もできない奴は社外の文書なんてできるわけない。

 

これにつきるわけだ。


普段からできないのに、いざって時にできるわけはない。スポーツのように練習でできなくても本番でできるなどどいう一か八か感はビジネスにはいらないわけだ。何故なら、できなかった時が存在してはいけないからだ。


実はこの上司は本当に細かく口煩く書類を注意するんです。いや、してくれるんです。有難いことに。その上司の口煩さには、上記の意味がある。目的がある。信念がある。僕も注意された経験があるけど、本当に勉強になったと思ってる。だってこんなスーパースターにしてくれたんだから。逆に有難いとしか思えない。わかってる。僕の精神はまだ正常だ。


もしも上司自体がその真意を話していたら、説明して指示していたら良いのかもしれない。少しは理解してもらえるのかもしれない。こんな愚痴なんて言われないかもしれない。でも、その上司はそんなことをするタイプじゃないわけだ。


もしかしたらコミュ障とか思われるかもしれない。でも、気づける人はいる。分かってできる人はいるんです。その注意を聞ける人は。聞く力量がある人は。例えば僕とかねバキュン。大丈夫だ。防弾チョッキを着ている(は?


昔ながらの背中を見て覚えろではないけど、それよりは簡単に気づけると思う。感じれると思う。確実に明確に注意と言うか改善しなければいけない箇所を指摘してもらえているのだから。それをどう受け止めるかで気づけるか気づけないかになると思うんですよ。だから、受け止めれない方だって、ある意味コミュ障なんじゃないのかと言えそうだけど。


結局、気に入らない人に気いらないことを言われた。そんなレベルの怒りなんだ。仕事に対しての姿勢が違う時点で、この話はもうクソ話としか言いようがない。時代が時代なら聞き耳持たぬわっ!でたたっ切られてもおかしくないわけだ。平成で良かったなブ女・・・間もなく終わるけどな。


さて、これからだ。皆さんだったらどうします?このブ女にどう言います?


お酒飲んで勢いづいて毒づいて他の女性社員とも盛り上がってるこの状況でどうします?場を壊してまで注意しますか?大事なことはこれなんだと説教たれてやりますか?平成でも関係なしに、たたっ切ってやりますか?言葉の刃でね。シャキーン


えっ?僕はどうしたかって?


そりゃ~コミュ力無限大の僕ですよ。今きっと何人かはコミュ『か』って読んだでしょ?『りょく』だから漢字だから。ちからを漢字で力だから。力うどんと同じ。 


とにかくだ。


僕は当然この場の空気を考えました。そしてその上で、このブ女に間違いだよと指摘してあげなきゃと考えました。えぇ、そりゃ嫌な役ですけど言わなきゃならないことは言いますよ。その上司の名誉だってあるわけだし。


それが僕のこの場での得策だと思いました。このスーパースターに課せられた任務なんだと。

 

『あのさ・・・』

 

 

 

 

『その上司O型だよ』
(ジャスティス‼)


結局僕の言葉に対して「へー」で終わった。しかも、すでにその場は中途で入った社員の話題で盛り上がっていた為、軽く時間に置いて行かれた過去の人的に扱われた。


これで良い。これで良いんだ。間違ったことは正さなければならない。真実は1つなのだから。


僕はS。ブローガーさ。
(コナン風)


バーロォー
(うっすい知識)

 

僕にはマネる力量はないようだ。


ですね。