何かこうキュンというか、ドキドキというか、実際はそこまでじゃないのだろうけど。けれど、言葉で表すとしたらそういう言葉が近いのかなと思う。そう思ってしまう何故か僕は。
『流れ星』って言葉を聞くと、見ると、僕は何かこうちょっとだけ少年のような感じになってしまう。何でだろか考えても分からない。いや、分かりたくないのかも。【そういうモノ】という存在でいて欲しい。そんな思いがあるのかもしれない。
伝えたい気持ちを流れ星として歌を作り歌い上げているバンプの想像力が凄いのはアレなのだけど、その歌が素敵なモノなのもアレなのだけど、僕は無条件で流れ星の文字で、文字だけで、心を奪われてしまう。罪なヤツだ流れ星って。
流星となるとまたちょっと違うんだよねうん。流れっていう音が良いのかなたぶん。流星となると力強さを感じてしまうんだよね。それが僕の中の流れ星というイメージと合わないのだと思う。いやそうなんだろうな。うん、だな。
流れ星という言葉は、割増しで色々と良いモノと僕に思わせる麻薬のような、洗脳のような、ある意味厄介なモノなのかもしれない。
先に言ったバンプは『流れ星の正体』とタイトルをつけている。完全に卑怯だ。興味しかない。興味しか出てこない。それだけパワーワードと化している。それが流れ星の持つ力なんだと思う。
そう言えば、道尾さんもそんな小説書いてたな。
確か短編集。花と流れ星という文字に惹かれたわけだけど、短編の最初の『流れ星のつくり方』ってんのがもうクソ卑怯だよ。内容は決して楽しい話ではないのだけど、道尾ワールド醸し出してるのだけど、でも、流れ星というワードが、いや、正直内容も僕は好きだった。ごめん嘘つきかけた。うん、好きな短編だ。その他の短編はまぁ~アレなんだけどね。
とにかく流れ星というワードに僕は心をもてあそばれている。ちょっとしたホストだよ流れ星。あっそうか僕にとってはホステスか。キャバ嬢じゃなくて確実にホステスだな。
流れ星=ホステス
いや、ホステスはアレだな。ホステスさん達は1ミリも悪くないのだけど、僕の中の流れ星のイメージとはちょっと違うわけだ。同じ夜の街に存在するモノなのだろうけど。ちょっと違う。違うんだよ。
もしかしたら、中学の時の思い出のせいかもしれない。高校入試という一大イベント。僕は面接だけの入試となったわけだけども、手ごたえは少々あった。でもそんなモノは何のアレにもならない。何だか落ち着かない僕は晩飯を食べた後、当時飼っていた犬の散歩に出かけた。
僕の地元は超がつく田舎だ。何ならドまでつけちゃうほど超ド田舎だ。街灯の少ない夜はとても星が見えていた。その中でとてもとても大きな流れ星を見た。確かに僕は見たんだ。
とっさに僕は人生で初、星に願いを祈った。消える前に早くとあせりつつも。3回、4回繰り返した。それでも消えない流れ星。僕の中で未だ残っているあの感動と呼べる胸の高鳴りが、流れ星への思いとして残っているのかもしれない。だなきっと。
後でそれは人工衛星だったかもとか、他人に話すたびに言われるのだけど。それは真相なのかもしれないけど、僕の中では紛れもなく流れ星だったわけで。上書きする気はない。僕の思い出は。流れ星の思い出は。
僕はこれからも流れ星に思いを寄せ生きていくわけだ。
例外はある
ですね。