ですね。note

思った事を書くノート。そんなブログ。

必要悪なのだ

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スーパーに買い物に行った。


タバコをやめてからすっかりコンビニに行く頻度が落ち、スーパーという住民達の憩いの場と言うのは言い過ぎだが、存在確認というか社会的位置認識場所と言うべきか、そんな地域という社会との接点という場所に出向く機会が増えた。


このことから少しは近隣の方々に“何あの人イケメンだけど全く生活感がないわね”枠から“ちょっと何となくだけど社会適合者なのかしらイケメンだし”枠くらいには昇格できたのではないかと思っている。思っているだけなので本域の苦情をお問合せから松たか子という名前で送りつけてくるのはやめてください。レッツラグビー!

 

そんな話はどうでも良くて


買いたいものを買い物カゴに入れレジへ向かう。買うものがあった全ての人が行う基本中の基本だ。


ちなみに昔これを基本という中学校の基本ていうヤバイ奴かと思ったと、妙に空気が漏れる話し方をする先輩の歯無し家こぶ平(ハナシヤコブヘイ)通称:モレヘイさんが言っていたことを思い出した。


分かると思うがあだ名だ。歯無し家とかいるわけが無いし、こぶ平とかリアルで名付ける親などいるわけがないわけだ。単に歯がないアホ面の先輩だ。尊敬などするわけのないアホ面の先輩だ。リアルレレレのおじさんだ。総じてアホだ。アホの極みだ(もうええて


隙間風のような呼吸音的にはダースベイダーの方がという案もあったらしいのだが、結局アホ面なので却下となった。という経緯があったらしいことを聞いたあの日を僕は一生思い出さないと思っていた。


思っていたのに。


まさか時空を越え思い出すなんてという驚きを例えるならば、深夜部屋で寝ている時に目を開けると人が立って居たとかいう恐怖の入った驚きではなく、唐突に後ろからわっ!と驚かされた時にビクッとしたと同時にブッ!と相手に聞こえるか聞こえないかの微妙な音量の屁を放出してしまった時、一体どっちなんだと相手の様子をうかがっている最中に猛烈なニオイがそよいできて瞬時にこれアウト僕アウトと認識せずにいられなかった時の絶望に似た驚きと同じなんだやんのかこの野郎!

 

そんな話どうでも良くて


とにかく買い物をしたらレジに行く。これはもうどう転んでもスタンダードなんだ。マストなんだ。


レジと言っても今は令和だ。店員さんの誰々が早いからそこに並ぶとかそんな常連が優位になるようなシステムだけではなく、セルフレジという己のテクニックでいくらでも早くできるモノが存在するわけだ。それこそ今後無人レジなんてモノが主流になるのも時間の問題なのかもしれないわけだ。


僕の今住んでいる地域だけのあるあるなのか分からないのだが、従来の店員さんのいるレジではなく、セルフレジの方が混んでいる。なんならそこそこの列になって並んで待っている。従来のレジが空いていてもだ。


恐らく従来のレジで会計を済ませた方が時間にしたら早いと思う。だがきっとカゴから袋に或いはマイバックに入れ替える時間がロスタイムのように感じてしまうのだと思う。会計が終わっているのに、精算したのに、袋に詰めるという行動の時間が無駄だと感じてしまうのだと思う。でもきっと時間にしたら・・・と思う。計った事はないのだけども。


その日も嘘のようにセルフレジは混んでいた。正直、セルフレジで遅いのは操作がどうのもあるのだが、マイペースだからとかもあるのだが、それより何より見てて感じるのは支払いの動作の時だと思う。


今やキャッシュレスの時代だ。政府も力を入れ始めている。でも未だにカードが怖いとか言っている人達が居る。現金派が居る。そのお金を入れたり出したりわちゃわちゃしているのが遅さを倍増させる。きっと時間にしたらそれほどかもしれないけど、そう感じさせる。イライラさせる。その行動の全てが。


何なら中にはチャージ式の電子マネーを使用する人がいるのだが、そのチャージをしてから支払うというクソみたいなタイムロスで支払っている人達もいる。チャージしとけや!ちまちまじゃなくてどうせ使うんだからドカンと入れとけや!と無駄にイラつかせる。


いや良いんですよ本当は。何らおかしなことではないし、そうしなきゃならないのだろうけども、けれども、キャッシュレスもどきにするくらいならカードでいいじゃんと思う僕の心がイライラを誘発するんです。してしまうんです。


本当僕はしょうもない男だなと思いながらセルフレジの列に並んでいるのです。従来のレジが空いてるのに並んでしまう魔の偽効率的だ思考の餌食になっていたわけなのです。


そんな僕の怒りなどカワイイと思えるほどに怒りに満ちた男がセルフレジに居たわけなんです。


年齢不詳なその男ことアニキ(命名)。見た目強面なのにちょっとイケメン風という絶対お前中学の時モテてただろ的な風貌。まぁ僕の方が圧倒的にモテてたのだけどもと。えっと今すぐ吹き出して画面についたツバを拭いてくださいおひかえなすって。

 

やんややんややんや


とにかくそのアニキがこれでもかと怒っていた。キレていた。


見ていてすぐその理由は理解できた。セルフレジあるあるなのか分からないのだが、とにかく何かしらのエラーという現象が起きているわけだ。


エラーというと主にあるのは、微妙な重さの認識ミス?が原因なのか、まだバーコードを読ませてないのに袋に入れようとしてるのでは疑惑の時だ。


つまりレジスルーで袋に入れただろ認識を機械がしたという時だ。ずばり万引きしたでしょ警告の時だ。実際は単に機械の認識ミスで店員さんの確認後、そのエラーを解除してもらうという所謂ロスタイムとなる。


もちろん疑惑ではない本当の場合もあるのだろうけども、僕が見る限りアニキはそんな不正はしていなかった。


強いて言えば、恐らくアニキの作業が素早過ぎて機械の認識が遅れている感じに見えた。とは言え、そこまで高速でやっているわけではなく、何なら数回のエラーからスピードよりも安定を的な正確さ重視な行動をしていた。


いたが、エラーとなる。みるみるアニキは溜め息が大きくなり、いい加減にしろやとか、次なったらマジ我慢できねーぞなど、確実にわざと聞こえるように、それこそキレます予告という店員さんへの警告をしていた。その時だった。

 

ダン!


遂にアニキはキレてセルフレジのテーブル部分にモグラ叩きのように、ワニワニパニックのように、拳を力強く下ろしたいや、叩きつけた。ぶち込んだ。


必然的に周りの空気は張り詰めた。多くの人は見て見ぬフリという関係ないよモードを作動させていたのだが、中にはそれどころか、え?あら何かしら?という出来事すら無かったことにするという金持ちマダムの隠蔽モードを作動させていた。人はこれを認知症と言う(違います


そんなアニキを観察している僕以上にガン見していたのが当然店員さんだ。おばちゃんだ。きっと丼物作らせたら絶対美味いだろうなな想像をかきたてるフォルムをしたおばちゃんだ。定食屋始めたら絶対常連なるよ僕は!と来るかも分からない未来に楽しみを与えてくれるようなシルエットのおばちゃんだ。デブだ(でしょうね


そんなデブ(命名)はきっと過去に何かしらあったんだろうなと、僕の心を悲しさで締め付けるようにアニキの全行動を見落とさないという攻撃から身を守るべくえげつねー集中力を見せていた。


その所謂いじめられっ子スピリッツが最高潮に達しているのか全力で肉眼フォーカスしているサマは、まるでNO MORE映画泥棒野郎に3年間ステーキを食わせ続けたような奇妙で重たい動きだった。つまりデブだ(分かったて


とにかくエラーが発生した瞬間、即解除を心掛けていたデブ。正にプロだった。お客様に不快な思いをさせないわ的店員の鑑(かがみ)だった。ご飯足りてる?おかわりただだからね声かけてね的な気の利く定食屋のおばちゃんスピリッツだった。つまりデブだった(もうええて


そんなデブのナイスフォローでアニキは若干イラつきながらも帰って行ったわけだ。するとだ、すぐさまデブはアニキの使っていたセルフレジを確認し、そしてもう一人のメンテナンス系の店員を呼び出し、そのレジを調整していた。そうアニキの警告を生かした対応なわけだ。同じミスはしない的フォローなわけだ。正にプロだ。そしてデブだ(やめたれや


つまりだ。逆に言えばアニキあってのフォローであり、アニキのクレーム的行為により発覚したと。気づけたと。やるべき改善点なわけだ。ですよね?


そうなるとだ。通常アニキのような行為は大人げないとか、わがままとか、所謂迷惑行為であり俗に言うDQNと呼ばれてしまう行為だ。だがだ、だからこその改善ができたのは間違いないわけで、正に必要悪なのではないのかと僕は思うわけだ。でなければそのレジは何かエラー多いな~的なニュアンスで受け止められすぐ調整しようなどとはならなかったはずだ。その日の最後に覚えてたら的な後回しにされててもおかしくないわけだ。


僕は思う。


この世に不必要な存在というのは本当にないのではないだろうか。必ず何かの誰かの役に立つという分野や項目があるのではないだろうか。人はそれを探すため生きているのではないか。探し出せるよう生きて行こうとするのではないだろうか。ただそれが難しく諦め脱落していく者達がいるのだろうけども。


そして、ここまで長々と日常に起きたくだらないエピソードをさも重大な出来事だと言いたげに書き込むというか打ち込んで来たこの時間という労力は一体何の役に立つというのかと。誰のためになるのだろうかと。それを僕は知ることができるのだろうかと。知る必要があるのかと。そんな考えすらナンセンスで、単に誰かのためになっているはずだと思い込めば良いのだろうかと。


ここまで読んで皆さんは思うだろう。


お前は何が言いたいんだと。くだらねーこと長々とこの野郎と。黙ってセルフレジやめて従来のレジに並べやと。お前みたいになったら最悪だなと。気を付けようと。大丈夫まだ涙は流れていない。


僕は言いたい。


逆に僕は皆さんにそう思わせれることができるんだぞと。皆さんをまともな人間に導く力があるんだぞと。


だから僕は


なのだ


ですね。