ただただ…ひたすらに…
高速道路。ワープしているかのように景色が流れていく。
月に何度かは高速を走っている。もちろん出張先でというのもあるけれど、プライベートでも使用したりしている。
ただただ…
田舎に行けば行くほど、空の色が変われば変わるほど、まるでゲームの世界にいるみたいな感覚になる。自分以外誰もいない真夜中の高速は、全てを忘れることができる、全てを無にできる、そんな魔法の中にいるように思えてしまう。
アクセルを踏めば踏むほど、速度を上げれば上げるほど、嫌なことが、忘れたいことが、僕の中から抜けていくような気がしてしまう。いや、そう思うようにしている。時間と共に、僕は生まれ変わっているのだとも。そうやって無心に目的地を目指している。
月に何度かネットから離れる日をつくっている。ブログを始めとしたSNSを一切見ない。当然連絡というメッセージ系は要件がある以上見るわけだけど。その他は本当に見ない。見たいとも思わない。
そのために出かけるという手段をとっているのかもしれない。それこそ運転をしてしまえば、嫌でも見ることはできないのだから。もしかしたら、ネットのしがらみすら抜けていくような気がして、運転しているのかもしれない。それを願っているわけではないのだけど。
ただただ…
離れることで、忘れることで、新鮮になれることがある。違う意味で、異なった目線で、考えることができる。そう思ったりしている。ネットに関しては、別に嫌なことがあったわけでもないのに。そうしない方が嫌なことになるような気がしているのかもしれない。
PCから、スマホから、家から、出張先から、そんな繰り返しの生活に、少しずつ大事な何かを削られているような気がしてしまう。画面の向こうに行かなくても、画面の中を知らなくても、生きていけるはずなのに。無駄に時間を失っているような気がしてしまう。そんなことを考えてしまう。考えてしまった瞬間があったんだ。それからなんだ。
ただただ…
この先の未来に立ったその時、相変わらずと言えるような状態でいるのが嫌だと思った。それは特別な変化を望んでいるわけじゃない。積み重ねてきたからこその未来になりたい。生まれ変わった先の未来になりたい。なっていたい。そうなった僕として立っていたい。それだけなんだ。
今だってそうだ。あの日という過去に立っていた僕と、今の僕は繋がっている。過去から見た未来の今は、未来の僕は、相変わらずとは言えない状態になっているはずだ。生まれ変わってきたと言える僕であるはずだ。そう言える僕がいる。そう思える僕がいる。だから、これからの未来にも、それを望んでいる。そのための…だと思っている。
ただただ…
僕だけのルールが積み重なって、僕の未来が作られてきた。作られていく。望んだ未来に近づけようと僕は今を生きている。そう思いたい。そうだと、繋がった未来の僕に、ただただ言わせたい。決して難しいことではないと思っている。過去の僕は、今の僕に、そう思わせることができたのだから。
ただただ…
自分の未来を強く思う心が、信じる根拠が、それ自体が、もしかしたら、ただただなのかもしれない。
間違っても、名刺を見て、多田さんを
無理にでもハゲだのデブだの悪口を言おうとする行為でもない。
いつから僕はこうなったのかな。いい人でいることをいれることを隠そうとするのかな。知られたくないのかな。知って欲しいのに。言って欲しいのに。
気づいて欲しいのに。
ただただ…
ただただハズイんだろな
ですね。